No.973
 
石橋山図合戦図
美道
Yoshimichi
縦:701mm / 横:63.9mm / 切羽台厚:4.35mm
重さ 99g
附属 : 桐箱
 特別保存刀装具鑑定書
 
  ¥ 550,000 (税込)  

飛田氏。一族に元随がいる。飛田美道行年六十九歳、如水軒美道(花押)と銘する。和漢の人物図を高彫りにした鐔と縁頭が在る。日立国水戸住。江戸後期。

この鐔は石橋山合戦に敗れた源頼朝が、土肥実平の案内で土肥郷にあった洞窟に身を潜め、追手をかわしたという逸話を題材にした作品。この時、平家方の捜索隊に居た梶原景時は、頼朝が洞窟に隠れていることを察知しながら見逃し、これが後に景時が頼朝に仕えるきっかけとなりました。
四分一磨地の地鉄に巧みな彫金技術によって、しとどの窟に身を隠す頼朝達を表している。耳には金を布目象嵌とし、華やかさを加味しています。大変興味深いのは、窟の中の頼朝達が動く仕掛がなされている点で、身を震えながら平家の追手をやり過ごそうとする頼朝の様子がコミカルに表現された逸品です。動く様子を動画で是非ご覧ください。