No.688
 
編目図鐔
無銘(信玄)
Mumei(Shingen)
縦:86.6mm / 横:86.6mm / 切羽台厚:5.2mm
重さ 154g
附属 : 桐箱
特別保存刀装具鑑定書
日本刀剣保存会正真鑑定書


 
  ¥660,000 (税込)  

武田信玄の好みによって作られたと言われている信玄鐔ですが、その真偽のほどは定かではありません。
この鐔は巷で見かける信玄鐔とは異なり、繊細な細工が目を惹く逸品。鉄地の鐔の表裏に宣徳(真鍮)と鉄で編み上げた板を張り合わせ、宣徳にて耳、両櫃穴に覆輪をかけた手の込み様。実際に拵にかけられていた形跡が中心穴に見てとれ、一説にある明治・大正時代に海外向けの輸出品として製作された時代が下がる大量生産品とは仕事振りもさることながら風格からして異なります。これまでに幾つも信玄鐔を見てきましたが、これ程の名品には出逢ったことがありません。信玄鐔名品中の名品であり、いずれ重要刀装具指定も受けるであろう優れた作品です。