No.652
 
道具図透
赤尾
Akao
縦:62.4mm / 横:59.6mm / 切羽台厚:4.5mm
重さ 45g
附属 : 桐箱
 
  ¥ 40,000 (税別)  

赤尾とは、越前在住の鐔工一派の苗字で、赤尾一派は江戸時代を通じて繁栄しました。本国に在住して藩工となった者と、江戸へ赴いて下谷に在住した吉次系の二系統があり、同国の記内派や明珍派の門流との人事や技術の交流も窺うことができます。越前本国の赤尾派には甚某・吉某と名乗る人々の集団が認められます。

この鐔は小振りながらも、茶釜や柄杓と言った茶道具を構図良く透かし彫りに仕上げ、且つ鉄味も落ち着きがあります。製作年代は江戸の前期頃でしょうか。時代遡る一枚です。