短刀 253 無銘
- Mumei -

刃長 五寸六分五厘強 / 17.15 cm 反り 内反り
元幅 24.5 mm 元重 6.5 mm
先幅 21.1 mm 先重 5.6 mm
目釘穴 1個 時代 江戸後期
The latter period of Edo era
鑑定書 登録 平成30年7月12日 神奈川県登録
附属 ・素銅地金鍍金はばき
・刷毛目変塗鞘合口短刀拵
価格 440,000 円(税込)



兵庫県下の旧家から出てきたうぶ出しの一刀です。御子息が神奈川県に住民票を置いている都合で神奈川登録となりました。薄らと錆に包まれていた本刀は、当店にて真面目な観賞用研磨を施し、この度本来の輝きを取り戻しての初登場となります。
短寸ながらしっかりと練られた地鉄は小板目杢交じりで少しく肌立って地景入り、刃文は匂口明るい湾れ調の互ノ目乱れで、刃中には足や葉が入り、刃縁に細かな変化を見せ、細やかなる砂流や金筋も看取されます。帽子は表裏共に乱れ込んで表は丸く、裏は少々焼き崩れた感じに匂口深く丸く返る。

附属の拵は縁と頭の図柄が異なるため、粗見すると後家の縁頭のように見えますが、れっきとしたうぶで、縁は後藤光美在銘。柄は片手巻きで節立たせて巻き、上から漆がかけられた堅牢なる造りで、中央に銀無垢の獅子目貫が堂々と据えられ、目釘は素銅製で革紐を通す穴があけられており、表側には飾り金具がついていた名残があります。※飾り金具指裏側のみ手元に残っております。
鞘は黒の上から海老茶色の漆を刷毛目塗りとし、右向き鶴丸紋の金具に可動式の下緒を通す鐶が据えられています。拵に傷みはほぼ皆無であり、特別保存刀装審査はゆうに合格することでしょう。切羽のすり替えも無い完全なオリジナル状態は今や大変貴重な存在です。銀や四分一地の小柄を添えて是非挑戦してください。


裸身重量114グラム。  拵に納めて鞘を払った重量235グラム。


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