短刀 184 無銘(信國)
- Mumei(Nobukuni) -

刃長 八寸九厘 / 24.5 cm 反り
元幅 25.0 mm 元重 5.7 mm
先幅 20.7 mm 先重 4.3 mm
目釘穴 3個 時代 南北朝末期
The last years of Nanbokucho era
鑑定書 -- 登録 昭和49年2月8日 滋賀県登録
附属 ・素銅地銀着二重はばき
・黒蝋塗鞘合口短刀拵
価格 800,000 円(税・送込)



古来、初代信國は相州貞宗の門人といい、時代を建武と伝えていますが、現存するものに建武およびその近辺の年紀は皆無で、またそこまで遡ると鑑せられる作も見当たらず、しかも現存する最古の延文・貞治年紀の信國の作風が、貞宗と直結することから、今日では延文・貞治を初代と見做すのが通説となっています。
彼は、伝書に拠れば了久信(了戒の子)の子、或は孫と記されていますが、延文三年及び康安元年紀の作に来派の伝統である直刃が見られることや、鍛えが直刃・乱れ刃に拘らず流れるところなどに所伝を首肯せしめるものがあります。
南北朝末期には代替わりの信國が存在し、更に応永頃に入ってからの信國派には、式部丞信國・左衛門尉信國の両工が代表工として著名で、他に二字銘の信國を銘する刀工がおり、いずれも應永年紀を切るところから「應永信國」と呼称されています。同銘が何人いるか明らかではありませんが、流石に京鍛冶の名門であるだけに、信國を名乗る刀工の作には優れたものが経眼されます。
初代信國の作風は京物の伝統を示した直刃と貞宗風を承けた湾れ刃の二様が主でしたが、南北朝末期の代替わりの信國から「應永信國」にかけては、上記の作風のほかに互の目調の乱れ刃の作域が新たに加わります。

この短刀は上述にある代代わりの信國と鑑せられ、小板目に杢が交じった精良な地鉄に、湾れ調の互ノ目を焼いた、信國派の特徴をしっかりと示す良短刀です。

裸身重量142グラム。  拵に納めて鞘を払った重量187グラム。


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