太刀 043 守久(千手院)
- Morihisa(Senjuin) -

刃長 二尺九分二厘 / 63.4 cm 反り 六分三厘 / 1.9 cm
元幅 25.7 mm 元重 6.3 mm
先幅 19.7 mm 先重 4.4 mm
目釘穴 1 時代 鎌倉後期文保頃(1317〜)
The latter period of Kamakura
鑑定書 特別貴重刀剣認定書
特別貴重刀装認定書
登録 昭和31年1月28日 福岡県登録
附属 ・素銅地金着牡丹祐乗太刀はばき
・白鞘(佐藤寒山鞘書)
・毛抜形太刀拵
価格 \ 2,500,000(税別)



守久を名乗る刀工は複数名いますが、本刀は地鉄の鍛え等から、大和千手院派の守久と鑑せられる太刀です。
元より小太刀として鍛えられた一刀で、更に磨り上げられるも中心尻には守久の二字銘がしっかりと残っており、杢交じりの柾目鍛えの地鉄は粕立ち、匂口寄りにほんのりと乱れ映りが見られます。
匂口は鎌倉期の作品らしく沸が強く、直刃明るく冴え、所々小さく湾れ、刃中には金筋、稲妻入り、刃縁には打除が連なって二重刃風を呈するなど見所が多いです。

附属の毛抜形太刀拵は、認定書を見るに、認定当時には輪宝の目貫は附属しておらず、後に数寄者によって取り付けられています。足金物部分は金属ではなく、練り革で誂えられており、古い亀甲柄の太刀緒は、両端が千切れながらもしっかりと残存し、永き時代の経過を感じさせ、太刀拵の格調から鑑て、古くはいずれかの社寺仏閣に納められていたものと推測致しますので、現在柄に装着されております輪宝目貫は、然るべき上手な職人の手によって取外し、うぶの姿に戻されることをお薦めいたします。

在銘の鎌倉期の太刀が、今回驚きの低価格で御紹介する背景には、現在の日本美術刀剣保存協会保存刀剣審査において、保留(2014年5月審査にて銘文に研究の余地有りとの回答)とされた経緯があるためであり、これは偽物と判断されたものではなく、千手院守久の現存作は極めて少なく、同工作と断定できるだけの銘文資料等が皆無に等しいことに起因するためで、佐藤寒山先生の鞘書きにも『守久 二字銘有 時代鎌倉末期也 銘鑑曰大和千手院恐○手 作又大和伝也 珍品』とあることから、姿と鍛え、映りの位置の低さや沸の強さ等から、鎌倉後期千手院派の守久で恐らく間違いなかろうと極めたことが記されています。
いずれ守久の資料が整う日が訪れた暁には、保留から在銘正真作と判断され、特別保存刀剣はおろか、重要刀剣候補にもなりうると自負いたします名品です。

※現日本美術刀剣保存協会審査では、資料不足によって正真銘と断定しかねる在銘刀を、審査結果保留とする傾向が強く、個人的には稀に経眼する、『国不明、時代不明』と記載された在銘刀の保存刀剣鑑定書が存在することにいささか疑問を感じずには居れません。

つきましては現日本美術刀剣保存協会審査の保留結果などに左右されぬ強い鑑識眼をお持ちの刀剣趣味玄人の御客様に、是非ともこの珍重なる一刀をお求め頂き、家宝として末永く御所蔵頂きたく思います。


各種クレジットカード、信販会社による分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。