刀 881 無銘(因州濱部)
- Mumei(Inshu Hamabe) -

刃長 二尺二寸八分五厘 / 69.25 cm 反り 四分七厘 / 1.41 cm
元幅 30.3 mm 元重 6.8 mm
先幅 物打22.5 mm  横手位置19.6 mm 先重 物打5.7 mm  松葉先4.8 mm
目釘穴 1個 時代 平成29年(2017)
The latter period of Edo era
鑑定書 登録 昭和26年6月29日 東京都登録
附属 ・素銅地金着岩石はばき
・黒蝋塗鞘打刀拵
価格 700,000 円(税・送込)



因幡を代表する新々刀期の名工、濱部寿格(としのり)は、名を濱部九郎左衛門と言い、延享三年(1746)因幡に生まれました。始め、日置兼光の下で作刀を学び、天明元年(1781)に江戸に出て松村昌直からも作刀を学びました。天明五年には美濃守を受領し、大坂や備前でも作刀を学んで、後に因幡藩工として活躍。多くの門人を輩出し、水心子正秀に双肩する名門、濱部一派を作り上げました。
濱部派は備前伝を得意とし、これは備前池田家と因幡池田家の因縁関係によるもので、寿格が備前鍛冶との交流の中で備前伝を学び、河内守國助の拳形丁子乱れに似た菊花丁子乱れを創始。以降、この華やかなる菊花丁子は濱部派の御家芸として受け継がれて栄えました。
濱部一門には山浦真雄、清麿兄弟の師として著名な信州上田藩士、河村寿隆がおり、清麿の初期作には濱部派の影響が多大に見られることから、濱部派は清麿の源流と称されています。

この刀地鉄よく練れて詰むも少しく肌立ち、匂口明るく冴え、足よく入り、玉焼交え、濱部派然たる菊花丁子を焼き上げた白眉たる作品。これだけの出来であって無銘であるのは、昭和26年の大名登録刀であることから察するに、藩主への献上刀として銘切ることを憚ったからであろう。

附属する拵は、頭を角で誂えた登城用で、黒一色のシンプルな拵ながら、使用されている金具は贅沢な逸品。当店購入時、残念ながら鐔のみ失われていたため、在庫の透鐔を添えて御紹介する次第ですが、本来は赤銅磨地の献上鐔が添えられていたものと思われます。鐔以外は製作当時のままのうぶを留めており、贅を尽くした金着せのはばきや切羽も傷みがなく状態が良い。

古研ぎのため、拭いヒケが散見されます。現状でも観賞に支障はありませんが、出来良い一刀だけにしっかりとした仕上げ直し研磨を施し、後世に大切に伝え遺して頂きたい逸品です。

裸身重量687グラム。  拵に納めて鞘を払った重量948グラム。


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