刀 831 無銘(田代兼信)
- Mumei(Tashiro Kanenobu) -

刃長 二尺一寸五分九厘 / 65.42 cm 反り 五分三厘 / 1.61 cm
元幅 31.2 mm 元重 6.5 mm
先幅 物打27.2 mm  横手位置21.4 mm 先重 物打5.5 mm  松葉位置3.9 mm
目釘穴 2個 時代 江戸前期寛永頃(1624~)
The early period of Edo era
鑑定書 保存刀剣鑑定書 登録 昭和30年9月20日 大阪府登録
附属 素銅地金着はばき
青貝散変塗鞘半太刀拵
白鞘/継木
価格 558,800 円(税込)



兼信は南北朝より続く志津の末裔といわれ、室町期には善定派に受け継がれて新刀期に至っています。
大和守を受領した初代田代(田城)兼信、通称源一郎、世に「源一大和」とも称される新刀期の美濃を代表する巧手で、源一兼元と同人という説もあります。二代兼信(角兵衛)も作柄は同様で三本杉を焼きました。二代以降は、中心尻がやや丸く、栗尻になるようですが、数代続く兼信の中でも初代兼信は人気高い刀工で、大和守銘が切られるものは希少です。

この刀は巷で散見される仰々しい尖り三本杉とは趣を異とし、丸みを帯びた互ノ目丁子で三本杉を構成し、互ノ目丁子乱れに斜め45度程に逆がかった尖り互ノ目を交え、杢目鍛えの地鉄に沸が付いて精良であり、匂口は極めて明るく冴え、足よく入り、刃中には細かな砂流も見られる美術的価値高い逸品。

附属の半太刀拵は極めて状態が良く、金具は武州住正幸在銘の一作で、非常に丁寧な仕事がなされています。敢えて欠点を挙げるなら、本来は栗形も同模様の金属製の物が付いていたと思われ、それが失われて、今は水牛角製の栗形に替えられてしまっているのではないかと言う点のみ。

内外共に美術的価値高い兼信の一作を是非この機会にコレクションにお加え下さい。

裸身重量648グラム。  拵に納めて鞘を払った重量938グラム。


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