刀 708 無銘(松葉本行 / 廣賀)
- Mumei(Matsuba Motoyuki / Hiroga -

 刃長 二尺三寸一分一厘 / 70.03 cm  反り 六分三厘 / 1.9 cm
元幅 31.2 mm 元重 7.1 mm
先幅 物打23.6 mm  横手位置19.8 mm 先重 物打5.5 mm  松葉先3.7 mm
目釘穴

1個

時代 江戸中期元禄頃(1688~)
The middle period of Edo era
鑑定書 保存刀剣鑑定書
特別貴重刀剣認定書
登録 昭和48年5月22日 福島県登録
附属 ・素銅地銀着はばき
・佐藤寒山鞘書白鞘
価格 616,000 円(税込)



本国豊後。初銘を行春、のち行平と改め、紀行平の裔と称す。延宝中唐津に移り、のち武蔵江戸に来て麻布、鷹番に住し、また相模にて綱廣に師事し、再度唐津に住しました。 本阿弥家より本の一字を受けて本行と改名し、老後は豊後太郎と唱え、銘文の「本」の字を松葉の如く崩して切ったことから、世に松葉本行として名高い業物刀工です。

廣賀派は伯耆鍛冶を代表する刀工で、道祖尾家と見田家に分かれました。道祖尾家は室町時代の文明頃から江戸期に亘って倉吉鍛冶町において作刀しており、見田家は初代相州綱広門人と伝える天文頃の五郎左衛門尉廣賀にはじまり、同銘数代が江戸時代初期まで続き、両家共に一門大いに繁栄しました。

この刀は佐藤寒山博士の鑑立てでは末古刀の廣賀に極まっていますが、近年の日本美術刀剣保存協会審査に於いては江戸中期元禄頃に活躍した松葉本行に極め変えされました。
手にした時のバランスや姿を鑑みるに江戸期の作と鑑る方が妥当かと思われますが、板目鍛えに沸出来の刀身は、いずれにせよ末相州の流れを汲んだ作品であることに間違いありません。
刃中には砂流が随所に見られ、互ノ目の焼頭は火炎の如き様相を見せ、複雑に入り組んだ刃取り構成は覇気に満ち、飽きを感じさせません。
福島県下のお宅からお譲り頂きましたうぶ品で、市場に出るのは今回が初めてとなります逸品です。

裸身重量726グラム。


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