刀 636 立子山住人将平作 平成二十六年夏
- Tatsugoyama junin Masahira saku -

刃長 二尺三寸一分七厘 / 70.2 cm 反り 五分七厘 / 1.72 cm
元幅 30.8 mm 元重 6.8 mm
先幅 物打24.4 mm  横手位置21.3 mm 先重 物打5.6 mm  松葉先4.4 mm
目釘穴

1個

時代 平成26年(2014)
The last years of Heisei era
鑑定書 登録 平成29年9月11日 福島県登録予定
附属 ・銀はばき
・黒石目塗鞘打刀拵
価格 2,000,000 円(税別)



藤安将平刀匠は昭和二十一年福島県伊達郡生まれ。昭和41年長野県坂城町の刀匠、故人間国宝、宮入行平師に入門。
昭和50年福島県立子山に鍛刀場を開設して独立。以後作刀の研究修練を重ね日本美術刀剣保存協会優秀賞3回、奨励賞6回、努力賞7回を受賞。平成2年には日本美術刀剣保存協会会長賞受賞。同14年日本美術刀剣保存協会寒山賞を受賞。

尾張熱田神宮、奈良護国神社など多くの神社で奉納鍛錬を行い、平成20年には、704年、佐備大麻呂の作剣以来、およそ千三百年ぶりに常陸鹿島神宮において日本刀奉納鍛錬を行う。

昭和59年秋には伊勢神宮第61回式年遷宮、御神宝太刀謹作奉仕の大役も担い、 先の震災で大きな被害を受けた福島県南相馬の御刀神社復興支援にも大きく尽力され、御神宝となる直刀を謹作奉仕し、直近では福岡の宮地嶽古墳出土大直刀の復元鍛錬など、現代日本刀匠屈指の作刀技術を持っている。

平安、鎌倉時代の古刀剣再現への強い想いを持ち、長年研究修練に取り組み、国宝、重要文化財やそれに類する刀剣類、全国の砂鉄や鉄文化の知識見識も豊富で、太刀、刀、短刀、脇指、薙刀、古代直刀など、どれを手掛けても正確で美しい刀姿を造り上げる。
地鉄、焼刃の手際も鮮やかで幅広い製作能力を誇り、中心鑢や銘文といった中心仕立ても現代刀匠随一で、師である行平没後、師の実子である宮入小左衛門行平(宮入恵)を預かり、弟子として鍛刀修業を積ませた経緯からも、師の信任が厚く、その技量の高さを物語っている。

近年は奈良正倉院収蔵の直刀、手鉾のなど奈良時代の刀剣類の研究、復元製作にも取り組まれ、上記の御刀神社奉納直刀の焼刃などは神域に入られたと言っても過言ではない。

古刀再現の第一人者として、また、鉄をも裁断する利刀を鍛えることでもその名が高い名工藤安将平。当店々主である町井勲とタッグを組み、真の実用兼美の名刀造りに今も勤しんでいます。

この刀が研ぎ上がり、初めて鞘から抜き放った瞬間、「研ぎあがったものは現代刀のはずなのに?」と、一瞬眼を疑った程、地刃の出来は古刀にしか見えませんでした。
小板目柾流れの地鉄は黒味を帯び、淡く映りが立っています。匂口はふんわりと柔らかい感じの小乱れで、金筋が随所に見られます。
藤安将平刀匠は、現在古備前の再現を目指して作刀していますが、この刀は庄内藩家老、菅実秀の来国俊を写してみようと取り組んだ作品。「古調な低い小乱れを総体に焼けたことには満足だが、匂口をもう少し締まったものになるよう、次の作品にこの刀の作刀経験を活かしたい」と将平刀匠談。
確かに来国俊の作風とは匂口が異なるも、鎌倉期然とした出来口にはただただ脱帽。

町井勲監修にて拵を新調しました。正直ここまでコストをかけて拵を作るのであれば、金具も全て時代物を用いれば良かったと、少々後悔の念もありますが、柄には微塵の捩れも無く、刀身と柄との芯もしっかりと出してあります。裏革にて捻り巻きにした手に馴染む柄巻きや、鞘引きの速度を増す乾漆石目鞘など、町井勲の武への拘りを顕した拵になっています。鮫は親粒を用いた腹合着(一枚巻き)、切羽はこの刀のためだけに造った銀無垢切羽で、鐔を外した状態で装着すると、ピタリと鐔の位置で止る拘り様です。はばきには御購入された方がお好みで鑢目や家紋を彫刻することができるよう、表裏を磨き仕上げにしております。

尚、本刀には古刀然とした小疵も含まれますが、将平師曰く「やっていることが古刀の再現であって、疵が無い綺麗な刀の鍛錬ではありません。疵が無い美術観賞用将平刀は偽物だと思ってください。」とのこと。物打やや下に極小の刃絡みが見られますことをご承知おき下さい。

裸身重量755グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,009グラム。


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