刀 539 兼定(銀象嵌銘)
- Kanesada(Silver inlay) -

刃長 二尺二寸三分八厘 / 67.8 cm 反り 四分 / 1.2 cm
元幅 29.4 mm 元重 7.3 mm
先幅 22.4 mm 先重 5.2 mm
目釘穴 3個 時代 室町時代後期
The latter period of Muromachi era
鑑定書 保存刀装具鑑定書 登録 平成27年6月18日 兵庫県登録
附属 ・素銅地銀着はばき
・朱乾漆石目地夕顔文抜塗鞘打刀拵
価格 930,000 円(税別) 



兼定は孫六と並び称される美濃刀工で、関七流奈良太郎系の鍛冶と言われています。
初代兼定は三阿弥兼則の子で兼長に学び、子の二代兼定(之定)、孫の三代兼定(疋定)と区別するために「親兼定」と呼ばれます。

二代兼定(吉右衛門尉)は「定」の字をウ冠の下に「之」と記す独特の書体で切ることが多いことから、「之定」(のさだ)と通称され、孫六兼元と並んで「末関」の双璧をなし、永正8年(1511年)に「和泉守」を受領。
斬味では最上大業物としても名高く、江戸期には「千両兼定」とも呼ばれ、数多の著名武将が好んで所持しました。有名なところでは武田信虎、織田信澄、柴田勝家、細川忠興(三斎)、明智光秀などが所持したほか、池田勝入斎の「篠ノ雪」は高名です。

三代兼定は銘の「定」字を「疋」と切ることから「疋定」(ひきさだ)と通称されています。

この刀は兵庫県下の旧家より出たうぶ品で、指裏の帽子に一部錆、所々にヒケが見られますが、刀自体の出来は非常に良く、杢目肌良く練れて肌立ち、匂口に沿って乱れ映りが判然と立っています。匂口は明るく、尖りごころの互ノ目を交え、焼き頭は締まりごころに、谷はよく沸づいてふわりとし、足盛んに入り、金筋砂流かかり、見所多い出来口となっています。

附属の拵は銀無垢の牡丹図揃金具を贅沢に用い、朱乾漆石目地に夕顔文を抜き塗りした、粋で落ち着きある鞘塗に仕上げ、布地片手巻の柄には全体に黒漆がかけられ、強固な印象を与えるも、水辺芦鷺図の目貫が無骨な中に柔らか味を感じさせます。鐔は鉄地の雲文透波貝図で耳には銀覆輪をかけ、切羽は上下四枚組とし、中に納まっている銀象嵌銘兼定刀に相応しく、実用面を重視しながらも、上品且つ豪華に仕立てられており、質実剛健なる細川忠興を連想させる逸品です。

内外共に日本美術刀剣保存協会審査を受審しましたところ、現在の鑑定基準を基に兼定銀象嵌銘極めに対して首肯できないとの判断から、外装のみに鑑定書が発行されました。勿論銀象嵌を外せば、それなりの極め鑑定がなされますが、折角の銀象嵌銘を落とすのも惜しまれますので、象嵌銘はそのままに、この一刀を貴方様のお膝元にて愛でてあげて下さい。上述の通り出来優れたる一刀ですので、心よりお薦め致します名品です。

裸身重量721グラム。 拵に納めて鞘を払った重量1,068グラム。


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