刀 528 関住正直作 昭和五十二年二月日
- Seki ju Naomasa saku -

刃長 二尺三寸一分四厘 / 70.1 cm 反り 五分三厘 / 1.6 cm
元幅 33.0 mm 元重 7.2 mm
先幅 26.5 mm 先重 5.2 mm
目釘穴 1個 時代 昭和52年
Production age 『AD1977』
鑑定書 登録 昭和52年6月1日 岐阜県登録
附属 ・銀はばき
・白鞘
・腰銅板藤巻黒蝋塗鞘打刀拵
価格 \ 600,000(税別) 



本名中田勝郎。昭和18年生まれ。岐阜県関市鋳物師屋に住し、義父である兼秀刀匠に師事しました。日本刀匠会会員であり、入選等受賞多数。

正直刀匠の刀は戸山流をはじめとする試斬重視の方にユーザーが多く、良く切れる利刀として人気を博していますが、それらの殆どは無鍛錬の素延焼きで、身幅が異常なまでに広く、美術的価値が非常に乏しいものばかりです。
近年逝去された正直刀匠も、よく切れると抜刀家が求めてくれることは、生計を立てる上に於いて助けとなったでしょうが、不本意な姿形の安価試斬刀造りを、刀匠と言う立場としては如何思われていたでしょうか? おそらくは生計のためと割り切ってはいたものの、辟易していたのではないでしょうか?

本作は上述のように不本意ながら美術価値乏しい無鍛刀を数多く造っていた正直刀匠の、数少ない本鍛錬の傑出した出来口の一刀で、他の試斬用正直刀と比較して頂ければ、素人眼にも一目瞭然に本鍛錬上出来の美術鑑賞刀であることがお判り頂けるはずです。
地鉄には明瞭に板目肌に大杢目肌が交じり、匂口は明るく冴え、金筋や稲妻など、刃中の地鉄に絡んだ覇気ある働きが瞠目させます。

附属の拵は存分に抜付の稽古が出来るよう、鞘割れ防止の策として、栗形下までを銅板で包み、その上から藤を巻いた頑強なる特注品で、元々美術鑑賞刀として鍛えられ、白鞘に納まっていたこの一刀を、後に入手された方が居合や抜刀の稽古用に誂えたものと推測致します。

上述の通り無鍛錬刀が多いことから、故人になられた現在でも、日本美術刀剣保存協会では正直刀を作位低しとして保存刀剣には認定しない傾向にありますが、本刀は傑出した出来口ですので、保存刀剣鑑定も合格するものと思われます。
他店に並ぶ試斬用正直刀と価格を比較されますとお高く感じられるかもしれませんが、本鍛錬、上研身の正直傑出刀であることをお忘れなく。実物を拝して頂ければ確実に特価掘り出し刀だとご納得頂けます提示価格です。

上研磨の凜とした下地と、余す事無く引き出された正直刀の地刃の出来をご堪能下さい。バケモノのような身幅が広い正直刀ではなく、正直刀匠が望んだであろう本刀のような刀らしい体配の一刀で、居合や抜刀を極められることこそ、本来の武であるものと信じてやみません。
※本刀は上研磨が施された逸品ではございますが、2〜3度畳表を試し斬りした痕跡が見られ、一部にヒケとアク水による変色が見られますが、再研磨を施す必要までは感じません。現状で充分御満足頂けます。


裸身重量777グラム。 拵に納めて鞘を払った重量1,048グラム。


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