刀 1316 無銘(国分寺助國)
- Mumei (Kokubunji Sukekuni) -

刃長 二尺二寸九分 / 69.4 cm 反り 四分九厘強 / 1.5 cm
元幅 29.8 mm 元重 6.0 mm
先幅 物打23.2 mm  横手位置20.4 mm 先重 物打4.7 mm  松葉位置4.6 mm
目釘穴 3個(内1個埋) 時代 鎌倉後期
The latter period of Kamakura era
鑑定書 保存刀剣鑑定書 登録 昭和36年1月17日 大阪府登録
附属 ・下貝赤銅着上貝金着沙綾形二重はばき
・白鞘
価格 2,750,000 円(税込)



『古今銘尽』では国分寺助國を法華一派の祖とし、三原物とは別に「備後国葦田郡物」の系図を示しています。その作風は大和伝が強く、古三原の作風に共通する物や、賑やかな刃に乱れ映りの立つ備前気質の作風などが存在します。

この刀は大磨上無銘ながらも、元先の幅さが今尚程好く開いた上品な姿と、丁寧に掻かれた二本樋が印象的で、棟は三ツ棟とし、手持ちが軽くバランスがよくとれている。地鉄は板目柾交じりで肌立って淡く映りが立ち、直刃調の刃文は匂口は明るく、小沸が付き、小互ノ目交えて足頻りに入り、刃縁は柾に流れて細かな砂流を随所に見せ、金筋入り、打除や湯走を伴い、帽子は表裏共に直ぐに刃縁掃掛て先丸く返るなど、古雅な作風を余すこと無く示した助國極めの出色の出来口を誇る名品です。
当店にて美術観賞用上研磨他、はばき、白鞘に至るまで、全て最上の諸工作を施しました。研ぎ上がりならではの地刃の冴え、そして諸工作の良さを存分にお楽しみ下さい。
※本刀は出来の良さから日本美術刀剣保存協会京都支部に於ける入札鑑定刀として貸し出した経緯がある逸品です。

裸身重量593グラム。


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