刀 1315 無銘(二王)
- Mumei (Nioh) -

刃長 二尺二寸九分五厘弱 / 69.55 cm 反り 五分 / 1.52 cm
元幅 31.2 mm 元重 7.2 mm
先幅 物打22.8 mm  横手位置20.8 mm 先重 物打4.9 mm  松葉位置4.3 mm
目釘穴 1個 時代 鎌倉後期
The latter period of Kamakura era
鑑定書 保存刀剣鑑定書 登録 昭和43年8月17日 熊本県登録
附属 ・金着はばき
・桜皮塗鞘肥後拵
・白鞘
価格 2,530,000 円(税込)



周防国二王派は、保延頃の清真、または清平を祖として始まると伝えていますが、確実な遺作は確認されておらず、今日では清綱を事実上の祖としています。
清綱の現存する作例では「文永二年三月 清綱」と書き下し銘のある太刀が厳島神社に存在し、次いで建武二年紀の「防州玖珂庄清綱」銘の短刀が知られ、以後同銘は室町時代まで連綿と続いています。
周防国には東大寺などの寺領が多く存在し、二王派の作風に大和色が強いのは、大和本国との交流によるものと考えられており、二王の名の由来については諸説あるものの、周防国の仁王堂が火事に遭った時、仁王像を繋いでいた鎖を清綱の太刀で断ち切って、仁王像を救い出したことに由来するとされるものが通説となっています。

この刀は大磨上無銘ながらも、元先の幅差が程好く開き、表裏に刀樋を深く掻き通すことによって、扱い易い重量とバランスを実現している。地鉄は杢目肌がよく練れて刃方柾流れて詰み、細かな地景入り、淡く映り立って精美。刃文は直調子で柔らかな足が入り、一見単調なる直刃に見えるも、細かな働きが豊かであり、帽子は直ぐに先丸く返っています。

附属の肥後拵は、金具に九曜紋があしらわれ、古くは延寿として細川家またはその縁故筋に伝来していた刀である。残念ながら阪神淡路大震災による被災に遭い、頭金具に凹み、鞘に脇指鐔が食い込んで皹割れてしまっている箇所があるものの、掟通りの古い肥後拵のその価値高く、刀身も特筆すべき疵欠点が無く頗る健全。伝来の良さを現在に伝える名刀です。
再研磨の上重要刀剣審査を御受審下さい。

裸身重量593グラム。  拵に納めて鞘を払った重量842グラム。


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