刀 1203 江(江村)
- Go(Emura) -

刃長 二尺一寸五分四厘弱 / 65.28 cm 反り 四分六厘強 / 1.41 cm
元幅 34.0 mm 元重 9.0 mm
先幅 物打24.2 mm  横手位置21.2 mm 先重 物打6.0 mm  松葉位置6.6 mm
目釘穴 1個 時代 昭和前期
The early period of Showa era
鑑定書 登録 昭和33年8月20日 神奈川県登録
附属 ・素銅地銀鍍金太刀はばき
・黒蝋塗鞘打刀拵
価格 450,000 円(税・送込)




江村繁太郎は戦時中岡山刑務所の所長をしており、所内には大規模な日本刀製作工場があって、製作に携わったのは極めて真面目な長期刑に服していた囚人達で、江村所長の下で懸命に刀剣の製作が行われました。研磨もこの工場内で行われ、良く研磨がなされています。製作には100名にも及ぶ囚人が携わったものの、焼き入れと銘切りは江村自身が行ったと言われます。
以前は長光と江村が混同されていましたが、長光は徳島県の出身で昭和35年に亡くなっています。出来は長光の作品と異なり一段と出来が良い様で、長光の作品が多く、出来にばらつきがあるのに比べると、江村刀は一定水準以上の作品が多く、出来によっては靖国刀を上回る出来良い作品もあります。

この刀は元幅広く、重ね厚く、刀身の中程から身幅を落とし、切先が延びたすらりとした印象を与える姿で、小板目が良く練れて詰んだ精美な地鉄に直刃調に匂口締まった互ノ目乱れを焼き上げ、刃中には足が頻りに入り、帽子は表裏共に直ぐに先丸く返り、特筆すべき疵欠点はありません。本鍛錬の真面目な作品故に保存刀剣鑑定もゆうに合格する逸品です。現状古研ぎのため所々にヒケや変色程度の薄錆が見られますが、現状のままでも地刃は御観賞頂けます。余力ある方は是非とも入念なる研磨を施して頂き、江村刀の出来の良さを存分にお楽しみ頂きたく思います。

附属の九八式陸軍刀拵は後期型のセルロイド製鮫皮で鞘は鉄鞘。金具は全て1143の刻印が打たれたオリジナル。軍装品としても価値ある一振です。


裸身重量799グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,179グラム。


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